”最初”と”今”

毎年春が近づく度に、活動を始めてどれだけの月日が流れたのか確認してしまいます。


活動の発足から6年。


「6周年」って切りが良い訳でも何でも無いけれど、最近ようやくエンジンがリスタートしたような、辛い気持ちを脱却出来たような気がしているので、それを踏まえて綴ってみたいと思います。


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活動当初は我武者羅に、内心で煮えたぎる熱い想いにただ突き動かされて大小様々なイベントに出店していました。

日程も制作の計画性も皆無で、「何とかなる」を合言葉に県内外へ車を走らせていました。

父からは”鉄砲玉のような奴”と言われる程に思い立ったが吉日。即行動な日々。

意欲が止めどなく湧き出てきて、「私からこれ(制作活動)を取ったら何も残らない」と毎日思う程に身を投じていました。

今思えば、遠方出店に急遽付き合わされた父には悪かったと思います。





そんな日々が一変したのは半年前。

人生でも大きな転機となる「結婚」をしてからでした。

家族はとても協力的で、私の制作活動を理解してくれているのに、慣れない生活環境になったからなのか、あんなに溢れていた制作に対する気持ちがスッと静まり返ってしまって。

どんなに作業机に向かって試作を繰り返しても”心此処に在らず”な感じが体中に蔓延っていて、ずっとエンジンがエンストしているような感覚に陥っていました。


「これじゃあいけない。作らないと。早く。早く!」


どれだけ手を動かしても、活動当初の感覚が一向に戻って来なくて、

「どうしたら戻れるのか」とそればかり考えて、毎日焦っていました。





一向に調子が戻らないまま新年を迎えてしまった2022年。

「去年のようにならないように、今までのように活動したい!」と思いながら1月のHPを更新した後、作業部屋から出てすぐの小窓にふと目に留まりました。


清々しいくらいに白く降り注ぐ外の光を見ながら、

「……戻るんじゃなくて、今の自分に合うように進化すればいいんじゃないか…?」

という考えが巡りました。


きっと何をしたって、どこに行ったって、最初の頃のようなスタイルには戻れない。

だから、これまでの6年間で培ってきた経験を糧に、”今の”スタイルに変わらなくてはいけない。それはきっと悪いことではないし、活動の根底にあるものが揺らいでいないのであれば大丈夫。

こういう時のためにコンセプトを「大人可愛い」とか「思わず欲しくなる」とかにしなくて良かった。当時の自分、ナイス。



そうは言っても急に切り替えて取り掛かれる訳ではなく、それから1ヶ月ほど経ってようやく制作の調子が良くなってきました。

長らく新作を出せず、参加企画展でもラインナップにほとんど変化が見られなかった昨年。

ファンの皆様には本当にお待たせして申し訳ない気持ちでいっぱいです。


ようやくリスタートした状態で迎えた6周年。

これから先もプライベートのイベントでまたエンストしてしまうかも知れない不安を抱いています。

でもきっと、今回の”乗り越える経験”が糧となり次のリスタートまでに費やす時間はうんと短くなるような気がしています。


自分のペースで無理なく熱く制作活動に向き合っていこうと思います。

そんなJimaの活動を、どうかこれからも暖かく見守っていてください。

Jima

岐阜の魅力を詰め込んだ 心が躍るような作品を。 胸が高鳴るような出会いを。

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